古民家の持ち主である山崎さんにご案内を頂きながら、家の中を見学した後は、庭の草むしりや窓ふきなど、清掃のお手伝い。
ケーブルテレビや、新聞社のインタビューを受ける応援隊員もいました。
各々お土産を購入したり、携帯カメラで写真を撮ったりして、名残を惜しみながら次の目的地である
大岩山日石寺の参道にある創業125年の老舗旅館「だんごや」さんへ向かって、また1.7Kmの道のりをテクテク歩きます。
帰りは下り坂。清掃でお腹が空いていたことも手伝ってか、昼食を目指して
同じ道のりを行きよりも早く「だんごや」さんに到着することが出来ました。
名物の「大岩そうめん」に、自家で穫ってきた山菜のお煮しめなどの滋味あふれるお料理の数々。
あまりのおいしさに、そうめんをお代わりする方々もいらっしゃいました。
そうめんは、かつて僧侶たちの高級な保存食だったそう。大岩そうめんは、
①どんぶりに盛り付けられてお汁がたっぷりなこと
②盛り付け方が独特で糸を並べたように美しいこと
③大岩の冷たい水にさらされて、コシがとても強いことなどが特徴だそうです。
2年以上寝かせた麺を使っていて、寒い時期にはにゅうめんとしても食べられるそうです。
おつゆを飲み干すほど美味しかったです。
そうめんと並んでこれまた名物の白玉団子や、おかみさんが焙煎されたコーヒーを頂きながら、
話に花を咲かせて参加者同士の交流を楽しみました。
美味しいお食事を頂いたあとは、上市観光ボランティアの人気ガイドの高井さんに
案内していただきながら大岩山日石寺の参拝へ。
日石寺は、真言密宗の大本山。行基菩薩が大岩川の岩に不動明王を刻んだことが起源と伝えられています。
加賀藩前田家の三代利常公が世継ぎを祈願したところ後継が生まれ、それをを喜んで祈願所に定めたそうです。
本尊の不動明王は高さ3.46mで、凝灰岩の巨岩に半肉堀で掘り出されています。
壁面に彫像を彫りやすいということは、裏を返せば傷みやすいということですが、
この不動明王は、室町時代には上杉勢の兵火に、昭和42年には火事にあっています。
昭和42年の火事の鎮火作業の際に、当時の住職さんが、
『本堂はまた建てればよいが、不動明王は傷んだらそれでおしまい。水をかけないでほしい!』と、
この不動明王の前に立ちはだかったのだそうです。
その甲斐あってか、ほとんど損傷をうけることなく今日まで残っており、大きさや美しさ、
保存状態から全国の中でも指折りの磨崖仏(まがいぶつ)とされてます。
不動明王は、両目を見開いており、右手には知恵を表す剣、
左手には慈悲を表す羂索(けんさく)と摩尼宝珠(まにほうじゅ)を持っています。
境内背後にある三重の塔(上市町指定有形文化財)は弘化2年(1845)に建てられた富山県最古の三重の塔ですが
財政難だった為、外壁が造られず未完のまま現在に至っています。
そのおかげで江戸時代に建立された塔の内部構造を見ることが出来る貴重な塔となっています。
不動明王の厳石を廻り出る御霊水の藤水は、眼病平癒に御利益があるとされています。
富山の名水にも選ばれている「大岩山日石寺の藤水」として知られ、人気を集めているとのこと。
科学的にも硼酸分が含まれていることが証明されているそうで、参加者の皆さんも
列を作って真剣にお願いをしながらお水を頂いていました。
そして日石寺といえば6体の龍の口から流れ落ちる「六本瀧(ろっぽんだき)」
六大(地、水、火、風、空、識)を型どった6つの蛇口から水を落とし、
打たれる人の六根(眼根、耳根、鼻根、舌根、身根、意根)を清浄にするのだとか。
一切の煩悩を洗いおとし、心身を清めて不動尊を参拝させる意味で造られているのだそうです。
今回の参加者は遠慮しましたが、修行体験はどなたでも体験できますよ。
ガイド付きで参拝させて頂いたおかげさまで、より理解が深まりました。
高井さん楽しく興味深い解説をありがとうございました。
最後にまた集合写真をパチリ。
清掃活動で富山の魅力を再発見!【上市編】今回もまた盛りだくさんの内容でした。
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。
※You Tubeにダイジェスト動画をアップしました。コチラ をご覧くださいね。
富山にはまだまだ魅力がいっぱい!これからの企画もお楽しみに!
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