~ボランティアサークル「ピーシーズ」竹澤正博さまより~

9月23日(月・祝日)富山市まちなか総合ケアセンターのまちなかサロンで開催された「富山県元気とやま県民協働事業セミナー」にサークル仲間と参加してきました。

“ボランティア編“と“世界で最も美しい湾編”のセミナーです。

ボランティアとは「義務でも仕事でもなく、個人の権利として、その人が楽しいと思える活動に参加すること」です。

あくまでも「自発的に他の人や社会のために行う」活動であり、強制されてやるものではなく、「自ら意思を持って行動する」「喜んで何かをする」という主体性に重きを置きます。

そのボランティア活動には、福祉や保健・医療、文化・芸術、環境自然保護、災害救援、地域社会などの様々な分野があり、

私たちの暮らしの中で各々が出来る範囲で様々な願いを込めて活動しています。

人生100年時代を迎え、人口減少と少子高齢化の進展、ライフスタイルや価値観の多様化、社会的な課題やニーズの複雑化・多様化など今後はますます共助社会を作り上げていく必要があります。

そして、私たちに出来ることーそれは、・・・身近で起こっている問題について気にかけてみる、自分が住んでいる地域に目を向けてみる、興味のあることや楽しそうと思うことをやってみることでしょう。


セミナーでは最後に、講師から“あなたの「放っておけない」ことは?”との課題が提起され、参加者はそれぞれ気になる問題点を出し合い、その中でテーマを一つに絞り「一人暮らし」について分科会を行い、グループごとに意見集約し、まとめた上で発表しました。

私のグループでは、一人暮らしの高齢者に対して、声かけをする→人間関係をつくる→(相手がやって欲しいことに対して)具体的に動く、と段階的に接していくことで“生きがい“に繋げていくという内容でした。

他のグループ発表も傾聴して、皆さんの思いは総体的にほぼ同じであるという共通認識でした。

“世界で最も美しい湾編”では、富山湾の海岸や海辺に流れ着く漂着ゴミの多くが中国や韓国など海外からのものだとの認識でしたが、実は約8割が富山県内から流出したもの(環境省調査)だとのことでした。

プラスチック類や発泡スチロール類、空き缶などの人工物の割合が高く、家庭から出るゴミでした。また、草や流木などの自然物も漂着します。

1年間におよそ1800トンものゴミ(ごみ収集車450台分)が流れ着くというから驚きです。

さらには、プラスチックが流れ着く過程で細かくくだけ、大きさが5mm以下になる「マイクロプラスチック」化し、世界中の海でも確認されていますが、魚や鳥などがそれをエサと間違えて食べてしまうこともあり、生き物への影響が心配されています。

川や海にゴミを直接捨てたり、道端にポイ捨てされたゴミや、外に放置された肥料袋や苗木ポットなどの軽いものが風に飛ばされることによって、漂着ゴミとなるのです。

富山県を始め、海岸地区の住民やボランティア団体などが“海岸一掃清掃を順次行っていますが、しばらくするとまた漂着ゴミが溜まっているというのが現状です。

10月16日〜20日には富山県で「世界で最も美しい湾クラブ世界総会が開催されます。
“美しい海岸を守るため海や川にゴミを流さないこと”、そして海岸を有する地域だけではなく広い範囲の県民大運動を啓発したいものです。

~富山応援隊コメント~

竹澤さま、ご参加ありがとうございました。今後も広く県民一人一人が理解しやすいセミナーに取り組んで行きたいと思います。