2018年2月17日(土) 10時

雪の降る中を、1997年に山門・仏殿・法堂が建造物として国宝に指定された瑞龍寺の駐車場に集合!

名物住職の解説で見学がスタートしました。
「曹洞宗高岡山瑞龍寺は、加賀二代目藩主である前田利長公の菩提をとむらうために、三代藩主利常公によって建立された寺である。
利長公は高岡に築城し、この地で亡くなった。加賀百万石を譲られた義弟の利常は、深くその恩を感じ
時の名匠 山上善右衛門嘉広をして七堂伽藍を完備し、広山恕陽禅師をもって開山とされた・・・」
(※「伽藍」とは、寺院の建築物の総称のこと。瑞龍寺の伽藍は、鎌倉時代に禅宗とともに日本に渡来した中国の寺院建築を模して建立されています。)

・・・などという難しいお話は、観光サイトやパンフレットにも書いてあるのですが、
「忖度」「壇蜜」「ピンクのクラウン」までが登場し、他にも時事ネタを盛り込みつつ住職が語る
深~い歴史の裏話は、まるで綾小路きみまろ氏の漫談を聞いているかのようでした。

お腹を抱えて大笑いしながら住職の解説を聞いた後は、回廊を巡って、
調理配膳や寺務運営を行う大庫裏(重要文化財)や、禅堂を見学しました。

瑞龍寺最古とされる仏像に、「木造烏蒭沙魔明王(うすさまみょうおう)立像」があります。
烏枢沙摩明王とは禅宗の寺では東司(とうす=トイレ)の守護神として祀られていることが多いそうです。
国宝・瑞龍寺を訪れる際は、このトイレの神様の見学もお忘れなく。

国宝・瑞龍寺を後にして、道の駅 高岡万葉の里にて県下各地の7色のご当地ラーメンや
ソースカツ丼でお腹を満たして

ミュゼふくおかカメラ館へ

懐かしいカメラの展示や、シマタエコ「ココロノモヨウ-卒業」を楽しみました。
シマタエコさんの写真は雰囲気があって、とても素敵でした。
記念撮影にも快く応じて下さいましたよ。
シマタエコさん、ありがとうございました。

ミュゼ福岡カメラ館を後にして、最後の見学地、株式会社 能作さんへ

能作さんでは昔から産業観光にも力を入れていらっしゃいます。
工場見学では、伝統産業を支える職人技術の素晴らしさ、その奥行きの深さを肌で感じ取ることができました。

小学生の時に工場見学に来たことがきっかけで、
「どうしても職人になりたい!」という思いを貫いて
入社された20歳の若き女性職人さんもいらっしゃいました。
産業観光は、子どもたちの夢を紡ぐことにもひと役買っているんですね。

施設内には、直営の「FACTORY SHOP」、
地元食材を能作の器で堪能できる「IMONO KITCHEN」、
富山県内の観光情報を独自に編集した案内所「TOYAMA DOORS」、
鋳造体験ができる「NOUSAKU LAB」を併設し、
この日も、県内外からお越しの多くの方々で賑わっていました。

能作は大正5年(1916年)創業と、歴史のある会社ですが、
ショップ店員さんの「食器が欲しい」という言葉から、有名な曲がる食器を生み出すなど、
古い概念にとらわれることなく社員のアイデアを取り入れて新しい物を作り出す、
トップの経営陣と社員の間がフラットでオープンな、社員にとって働きやすく・働き甲斐のある会社だと思いました。

音楽が流れる中で、鋳物造りに励む職人さんの平均年齢は、なんと30歳代!
若き担い手たちに支えられて、富山から世界へ!これからもますます発展してゆくことでしょう。

最後に鋳物の木型が一面に展示されているエントランスホールで集合写真をパチリ。

国宝・瑞龍寺では歴史を学び、道の駅高岡万葉の里ではご当地グルメを堪能し、
ミュゼふくおかカメラ館では文化に触れ、株式会社 能作で伝統産業について学び、
非常に中身の濃い1日となりました。

勉強会にご参加頂いたみなさんからも
「県内だし、いつでも行けると思って、実は行ったことがなかった。きっかけを作ってもらってありがとう。」
「お寺にまつわる歴史の裏話に、きれいな写真に懐かしいカメラ、一度低迷した会社を世界の能作にまでした社長の想い、職人さんたちの熱い想いを知ることができた。」
「とにかく知らないことばかりでどれも勉強になった。参加して良かった!」との声を頂いております。

富山応援隊では、これからもこうした勉強会を開催して参りますので、イベントカレンダーを要チェックですよ~!